※ボトル画像はイメージです。ラベルやキャップシール等の色、デザインが変更となる場合がございます。※
■商品について
フィリップ・カリーユ氏が醸造段階で亜硫酸を添加せずに造った特別なワイン。
樹齢100年のメルローの古木を新樽で熟成させた贅沢な造り。
美しく豊か且つ、非常に複雑で力強いワインです。
■醸造
・発酵:セメントタンク(天然酵母)
・熟成:フレンチオーク樽にて28カ月熟成(225L、新樽比率100%、SO2無添加)/瓶熟成12カ月
・平均年間生産量:5,000本
■飲み頃温度
17℃
■オススメ料理
ビーフシチュー
うなぎの蒲焼
ガトーショコラ
■シャトー・プピーユについて
≪世界初の有機栽培アペラシオンを≫
ボルドー全般的に厳しい状況にある中、「自然」というキーワードが未来を切り開くと考え、同じコート・ド・カスティヨンの300ある生産者にこの有機栽培を勧めています。
この地区には3500haのブドウ畑があり、約300の蔵元があります。
それらを全て有機栽培にし、フランスで初めて、いや世界で初めて唯一の『有機栽培のアペラシオン』に育てようという壮大なプロジェクトです。
時間はかかるかもしれませんが、フィリップならばいつかやり遂げるかも知れません。
≪亜硫酸の考え方:最小限に≫
ワインの酸化防止剤として、また抗菌剤として広く使われている亜硫酸ですが「できるだけワインには何も添加したくない」と考えるフィリップは、その使用量を可能な限り抑えるべく努力をしています。
一般的なボルドーワインでは150mg/L程度(瓶詰された後のワインに残る亜硫酸の総量)、オーガニックワインでも100mg/L程度が通常ですが、プピーユの場合30mg/Lと数値はかなり低めです。
亜硫酸の使用を極力少なくしたい理由の一つが、天然酵母がワインにもたらす複雑で奥深い味わいを活かすためです。
酵母がワインの味わいに与える影響は決して少なくなく「人工的な培養酵母ではその土地の特徴を表現しえない」と言う醸造家は数多くいる程です。
プピーユも同様で、フィリップ曰く「その土地の酵母を活かそうと思えば、まず畑で化学薬品を使ってはいけない。さらに、ワインの醸造中に亜硫酸を多く使ってはいけない。プピーユでは瓶詰の直前に最小限入れる程度だよ。」と。
有機栽培、天然酵母の使用、そして亜硫酸の使用を制限すること・・・これらは密接な関係にあるのです。
≪酸化を回避×亜硫酸無添加≫
亜硫酸を添加しないためには、酸化・汚染の影響を極力抑えたワイン造りが必要です。
それに貢献しているのがオクソラインです。
一般的には樽での熟成中、底に溜まった澱(オリ)から複雑味を引き出すために「バトナージュ」という作業が行われます。
これは蓋を開け、櫂を入れて攪拌するというものですが、酸化のリスク・バクテリアの混入のリスク等がある為、酸化防止剤(あるいは抗菌剤)として亜硫酸を多く必要とします。
できるだけ自然な(添加物の少ない)ワインを造るべく、プピーユでは「オクソライン」と呼ばれる回転式樽ラックを採用しています。
≪「オクソライン」とは≫
滑車のついたスチールラックのこと。
この滑車のおかげで、ワインが入った状態でも樽を回転させることができます。
これにより空気にさらすことなく澱の攪拌ができる、つまり亜硫酸の使用をぐっと抑えた状態で、澱の旨味・複雑味をワインに与えることができます。
≪亜硫酸無添加の究極:アティピック≫
亜硫酸無添加のワイン造りがフランスで人気を博し始めた2000年代初頭頃、フィリップは当時「売れていた」ワインの味わいに疑問を感じていました。
亜硫酸無添加という言葉だけが先走りしており、汚染された印象の味わいを持ったワインがはびこっていると感じたフィリップは自らの手で無添加かつ欠陥のないワインを造ろうと決意。
これにより生まれたのが「アティピック」です。
亜硫酸の代わりに酸化防止として働くのは、高い酸、良質なタンニン、十分なアルコールなど。
これらはいずれも最高のワインを造る条件でもあります。
プピーユでは最高の果実が取れた良年のうち、中でも最もポテンシャルの高いものを別室で管理、亜硫酸無添加で醸造します。完璧と判断されたこれらのワインだけが「アティピック」としてリリースされます。
※プピーユ アティピックには、製造の段階で人為的に亜硫酸は添加されておりませんが、醸造・熟成過程において酵母によって生成された亜硫酸が微量ながら検出されるため、裏ラベルには「酸化防止剤(亜硫酸塩)」と記載しております。
■認証情報
・Agriculture Biologique(AB)
・ECOCERT(エコセール)
■ビオ情報
ビオロジック
※インポーター資料より引用
■原産地呼称
AOC. CASTILLON COTES DE BORDEAUX
(カスティヨン・コート・ド・ボルドー)